シンガー・ソングライター山下達郎(67)が30日、45年のキャリアで初のライブ映像配信を行った。高音質動画配信サービス『MUSIC/SLASH』の“こけら落とし配信” 『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』として、2018年に京都の老舗ライブハウス「拾得」(じっとく)で行われたアコースティックライブから6曲と、ファンの間で伝説となっている2017年に雨の中で行われた『氣志團万博』(千葉・袖ケ浦海浜公園)での圧巻パフォーマンス約40分をノーカットで届けた。
山下は過去に1度だけ、ライブ映像『山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』を劇場公開しているが、DVDなど映像商品化は一度もしたことがない。もちろんライブ映像配信も今回が初で、「動く山下達郎」を自宅で見られることは、ファンにとって“事件”といって過言ではない。また、音にこだわり抜く山下だけに、今回も自ら収録データを確認し、『MUSIC/SLASH』の音質に最適なミックスを施し配信に臨んだ。
拾得のライブは山下のボーカル&アコースティックギターとベースの伊藤広規、キーボードの難波弘之というシンプルな編成。「達郎〜!」の歓声に迎えられて現れた山下ら3人は、さっそく「ターナーの汽罐車」で幕開け。山下のギターと伊藤のベース、鉄壁のバッキングに乗りキーボードも長めのソロをとって会場を盛り上げていく。
メロウな「あまく危険な香り」を経て、次に演奏したのは鈴木茂のカバーで「砂の女」。美しいファルセット(裏声)を織り交ぜながらファンキーなグルーヴを引き出していたが、この意外な選曲にネットでも驚きの声が上がった。続いて、つややかな山下のボーカルが堪能できる名バラード「希望という名の光」、ブルージーなギターソロとシャウトで魅了したレニー・ウェルチのジャズナンバー「SINCE I FELL FOR YOU」、最後はマーヴィン・ゲイの「WHAT’S GOING ON」で締めくくり。3人という限られた編成で変幻自在の音色を紡ぎ楽しませてくれた。
続いて『氣志團万博』のパート。まずは山下が作曲を手がけた近藤真彦「ハイティーン・ブギ」のカバーで軽快に飛ばすと、 山下の“神カッティング”ギターが聴ける「SPARKLE」へなだれ込み、ネットの視聴者も「宇宙一のカッティングーーーー」「山下達郎さんのカッティングギターが目の前で鳴ってる 素晴らしい!」と一様に興奮が収まらない様子だった。
フェス当日はあいにくの雨とあり、MCでは山下が機転を利かせ「バラードやめます! 皆さん温まって帰ってください!」とセットリストの変更を宣言。「BOMBER」からKinKi Kidsの「硝子の少年」とアップテンポにつなぎ、「アトムの子」では妻の竹内まりやもコーラス隊に加わりステージが豪華さを増した。続く「恋のブギ・ウギ・トレイン」で山下が2度にわたり圧巻のギターソロを聴かせステージの白眉を飾ると、最後は「さよなら夏の日」でしっとりと幕に。9月の夜雨のなか、夏との別れをオーディエンスと惜しむような感動的なエンディングとなった。
ここで配信は終了かと思いきや、“アンコール”(?)で1980年代のレアなステージ映像が蔵出しされた。「プラスティック・ラブ」では、今は亡き名ドラマー・青山純さんのプレイも映し出され、往年のファンから懐かしむ声が上がっていた。
全体を通し、山下がこだわりをもって届けた音のクオリティーはさすがの一言。拾得ではボーカルのダイナミックレンジの幅広さ、ギターとベースの粒立ちのクリアさが際立ち、『氣志團万博』の大編成バンドでも各プレイヤーのバランスが完璧にコントロールされ、ライブの熱がダイレクトに伝わってきた。視聴者も「音質が凄すぎる。ライブ会場にいるみたいで感動する。泣いてる」「オンラインライブとは思えない臨場感で凄かった…!」「最高の選曲と最高の音質でした 達郎さんありがとうううう」と、“サウンド・マエストロ”山下達郎の作り上げた音に酔いしれていた。
■『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』セットリスト
-OPENING-
【京都「拾得」 2018年3月17日】
M1 ターナーの汽罐車
M2 あまく危険な香り
M3 砂の女
M4 希望という名の光
M5 SINCE I FELL FOR YOU
M6 WHAT’S GOING ON
【氣志團万博 2017年9月17日】
M7 ハイティーン・ブギ
M8 SPARKLE
M9 BOMBER
M10 硝子の少年
M11 アトムの子(※竹内まりやコーラス参加)
M12 恋のブギ・ウギ・トレイン(※竹内まりやコーラス参加)
M13 さよなら夏の日
【郡山市民文化センター 1986年10月9日】
M14 SO MUCH IN LOVE
【中野サンプラザホール 1986年7月31日】
M15 プラスティック・ラブ
-CLOSING(THAT’S MY DESIRE)-
山下は過去に1度だけ、ライブ映像『山下達郎シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』を劇場公開しているが、DVDなど映像商品化は一度もしたことがない。もちろんライブ映像配信も今回が初で、「動く山下達郎」を自宅で見られることは、ファンにとって“事件”といって過言ではない。また、音にこだわり抜く山下だけに、今回も自ら収録データを確認し、『MUSIC/SLASH』の音質に最適なミックスを施し配信に臨んだ。
拾得のライブは山下のボーカル&アコースティックギターとベースの伊藤広規、キーボードの難波弘之というシンプルな編成。「達郎〜!」の歓声に迎えられて現れた山下ら3人は、さっそく「ターナーの汽罐車」で幕開け。山下のギターと伊藤のベース、鉄壁のバッキングに乗りキーボードも長めのソロをとって会場を盛り上げていく。
メロウな「あまく危険な香り」を経て、次に演奏したのは鈴木茂のカバーで「砂の女」。美しいファルセット(裏声)を織り交ぜながらファンキーなグルーヴを引き出していたが、この意外な選曲にネットでも驚きの声が上がった。続いて、つややかな山下のボーカルが堪能できる名バラード「希望という名の光」、ブルージーなギターソロとシャウトで魅了したレニー・ウェルチのジャズナンバー「SINCE I FELL FOR YOU」、最後はマーヴィン・ゲイの「WHAT’S GOING ON」で締めくくり。3人という限られた編成で変幻自在の音色を紡ぎ楽しませてくれた。
続いて『氣志團万博』のパート。まずは山下が作曲を手がけた近藤真彦「ハイティーン・ブギ」のカバーで軽快に飛ばすと、 山下の“神カッティング”ギターが聴ける「SPARKLE」へなだれ込み、ネットの視聴者も「宇宙一のカッティングーーーー」「山下達郎さんのカッティングギターが目の前で鳴ってる 素晴らしい!」と一様に興奮が収まらない様子だった。
フェス当日はあいにくの雨とあり、MCでは山下が機転を利かせ「バラードやめます! 皆さん温まって帰ってください!」とセットリストの変更を宣言。「BOMBER」からKinKi Kidsの「硝子の少年」とアップテンポにつなぎ、「アトムの子」では妻の竹内まりやもコーラス隊に加わりステージが豪華さを増した。続く「恋のブギ・ウギ・トレイン」で山下が2度にわたり圧巻のギターソロを聴かせステージの白眉を飾ると、最後は「さよなら夏の日」でしっとりと幕に。9月の夜雨のなか、夏との別れをオーディエンスと惜しむような感動的なエンディングとなった。
ここで配信は終了かと思いきや、“アンコール”(?)で1980年代のレアなステージ映像が蔵出しされた。「プラスティック・ラブ」では、今は亡き名ドラマー・青山純さんのプレイも映し出され、往年のファンから懐かしむ声が上がっていた。
全体を通し、山下がこだわりをもって届けた音のクオリティーはさすがの一言。拾得ではボーカルのダイナミックレンジの幅広さ、ギターとベースの粒立ちのクリアさが際立ち、『氣志團万博』の大編成バンドでも各プレイヤーのバランスが完璧にコントロールされ、ライブの熱がダイレクトに伝わってきた。視聴者も「音質が凄すぎる。ライブ会場にいるみたいで感動する。泣いてる」「オンラインライブとは思えない臨場感で凄かった…!」「最高の選曲と最高の音質でした 達郎さんありがとうううう」と、“サウンド・マエストロ”山下達郎の作り上げた音に酔いしれていた。
■『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』セットリスト
-OPENING-
【京都「拾得」 2018年3月17日】
M1 ターナーの汽罐車
M2 あまく危険な香り
M3 砂の女
M4 希望という名の光
M5 SINCE I FELL FOR YOU
M6 WHAT’S GOING ON
【氣志團万博 2017年9月17日】
M7 ハイティーン・ブギ
M8 SPARKLE
M9 BOMBER
M10 硝子の少年
M11 アトムの子(※竹内まりやコーラス参加)
M12 恋のブギ・ウギ・トレイン(※竹内まりやコーラス参加)
M13 さよなら夏の日
【郡山市民文化センター 1986年10月9日】
M14 SO MUCH IN LOVE
【中野サンプラザホール 1986年7月31日】
M15 プラスティック・ラブ
-CLOSING(THAT’S MY DESIRE)-
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2020/07/30